ナマコは世界でおよそ1500種、日本近海で180種が棲息します。通常、一般的にナマコという場合はマナマコをさします。ずんぐりしたカマボコ型の体形で、腹にはヒトデの裏側にあるのと同じような管足が、そして背中にはトゲがびっしりと生えています。体長は30センチほど。これが海底を時速5メートルほどの速度で移動します。
ナマコは暑さが苦手で、活動が活発になるのは海水温が低くなる秋頃から。冬、特に今頃の時期には活動が盛んになります。あと1週間ほどで冬至になりますが、もっともおいしいとされるのはこの時期のもの。「冬至ナマコ」と呼ばれて珍重されます。また、ナマコには、身が軟らかめの青ナマコと、コリコリとした歯ごたえの赤ナマコがあり、関東では青、関西では赤が好まれるという傾向があるようです。
ナマコは捨てる部分がほとんどなく、内臓も食材として利用されます。内蔵から腸管を取り出して塩漬けにしたものがコノワタ、卵巣を乾したものがコノコという、いずれも珍味とされる食品になります。
ナマコは敵に襲われたり驚いたりすると、内臓をまるごと体外に吐き出します。トカゲの尻尾切りと同じような意味合いだと思いますが、内臓はいずれ再生します。
ところで、ナマコは種類が多いだけに大きさもさまざまで、バイカナマコという種類のものは太さ10センチ、体長80センチにもなります。ちなみに、沖縄ではこれを乾して加工し、食用とするそうです。また、オオイカリナマコという、体長が3メートルにもなる種類もあります。ただし、これは体形がやたら細長く、見た目にはヘビのようだとか。これらに比べれば、マナマコなんてかわいいものです。
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