スッポンの食べ頃は秋から春先にかけての頃で、特に冬は脂がのり、最もおいしい時期です。スッポン鍋は、肉や内臓を、春菊や白菜、豆腐などと一緒に醤油味の汁で煮込み、酢醤油をつけて食べるのが一般的です。
また、生き血を飲んだり生き肝を食べることもしますが、これらには増血や強精の効果があるといわれ、珍重されています。なにしろ、青竹を噛み砕くほどパワフルなスッポン、栄養価もさることながら心理的にも効果がありそうです。
スッポンとカメとは親戚ですが、カメと大きく違うところがあります。それは甲の硬さで、カメは硬く、スッポンは柔らかいのが特徴です。本家のカメ族から分家したスッポン一族は世界に25種。そのうち日本産は、落とせば弾みそうな名前のニホンスッポンという固有種。甲の長さが20センチから35センチの中型種です。全国生産量の3割近くを占める静岡県をはじめ、長崎、熊本、大分などの各県を主な産地として、各地で養殖されています。
養殖する池には、自然環境下の露地池と、温泉やボイラーを利用した温室池の2種類があります。出荷するには700グラムから800グラムに育てなければなりませんが、露地池で4年から5年かかるところを、温室池では1年ですむそうです。
野生のスッポンは貪食で、魚、巻き貝、エビやカニなどの甲殻類、水生昆虫と、手当たり次第ならぬ口当たり次第、動物性のものなら何でも餌にしてしまいます。そのため、かつては卑しい生き物とされていました。
ところでスッポンは、古くは「川亀」と呼ばれていました。これがスッポンと名を変えるのは江戸時代のことで、鳴き声が、スポンスポンと聞こえたから、という説がありますが、真偽のほどは定かではありません。それにしても、スッポンの鳴き声って、聴いたことありますか?
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