長さで3位以下の川を順にいくつかあげますと、北海道を流れる石狩川と天塩川、岩手と宮城の北上川、宮城と福島の阿武隈川、山形の最上川というふうに続きます。
これが世界となると、文字通り桁違いのスケールになります。最長はナイル川で、水源であるカゲラ川の源流から、東地中海へ流入する河口までの全長は6690キロにもなります。ちなみに、北海道の端から沖縄本島までの直線距離は約2600キロです。
次に長いのがアマゾン川と揚子江。ほぼ同じ6300キロです。ただし、流域面積ではアマゾン川が最大で、なんと利根川の390倍、日本の総面積の17倍にもなります。
アマゾン川の川幅は最大10キロ。増水で低地が冠水したときなど、川幅が50キロにまで広がる所もあります。深さも桁外れで、普通の状態でも70メートルや80メートルは珍しくなく、最も深い所では120メートルという所もあるそうです。
このほかの大きな川では、本流の長さ3780キロ、源流からなら6100キロのミシシッピ川、5460キロの黄河、本流3650キロ、源流まで遡れば5410キロのオビ川などが、大地を縫って流れています。
ところで、「かわ」という漢字には2種類ありますが、銀河や大河などという言葉に使われる、「さんずい」が付く河の字は、中国の黄河を指す固有名詞でした。ところが、川の流れならぬ時の流れにより、いつの間にか普通名詞に変化したのだそうです。