アロエが花をつけるためには、ある程度の年数を経た古株であることや、暖かい場所に植えられていることなどの条件が必要となります。そのため、一般的な草花と比べると花を見かける機会が少なく、そんなことから、花を見たことがない人や、咲くことさえ知らないという人も多いようです。
日本で多く栽培されているキダチアロエの場合、花は株の中心から伸びる茎の先端につきます。形は房状で、簡単に言えば、掃除に使う「はたき」を逆さまにしたような格好です。一般的には、花の数は一株に一つです。
アロエは世界でおよそ180種が知られ、なかには、南西アフリカのナミブ砂漠に生育するアロエ・ディコトマという名の、樹木のような形をした、高さ数メートルにもなる大きな種類もあります。
そのうち、栽培されたり商品として扱われたりするものはわずか数種類ですが、エジプト、ギリシャ、ローマなどでは、紀元前から栽培されていたといわれ、人類とは古くからつきあいがありました。
原産地はアフリカで、現在でもアフリカの南部や東部では、たくさんの種類のアロエが大量に生育しています。日本へ渡来した時期は定かではありませんが、少なくとも江戸時代には、渡来していた痕跡があるそうです。
日本では、観賞用や薬用として、主にキダチアロエが栽培されています。昔から「医者いらず」と言われるほど薬効に優れ、胃腸の疾患、便秘、喘息などの解消や緩和に服用したり、切り傷や火傷、ひび、あかぎれなどの外用剤として用いるほか、通経剤や強壮剤などとしても利用されるようです。
特に下剤としての効果が強く、古代ギリシャでは、ソコトラ島という産地から輸入して利用していましたが、アリストテレスはアレクサンドロス大王に、ソコトラ島の占拠を進言したほどだそうです。
ところで、アロエの名は、アラビア語のアロッホに由来するのだそうです。
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