ハゼの旬は秋。今ごろからおいしい時期となります。肉は脂肪分が少なくて淡泊。甘露煮や佃煮をはじめ、天麩羅や唐揚げ、南蛮漬け、刺身などに料理されます。しかし、ハゼはイワシやサンマのように大量に漁獲される種が少なく、食用とされるのは主にマハゼやハゼグチ、イサザ、シロウオ、ムツゴロウなどで、そのほかの種が食用とされることは少ないようです。
ハゼ類は魚類のなかでは最も種類が多く、世界では1500を超える種が確認されています。さらに、現在も世界各地で次つぎと新種が発見されているのだそうです。日本では、ハゼ科、スナハゼ科、ツバサハゼ科の3科を合わせ、およそ150種が知られています。南の海域ほど種類が多く、沖縄諸島周辺には日本でもっともたくさんの種が分布するといわれています。
マハゼは主に内湾の河口、特に、淡水と海水がまじわる汽水域に多く生息しています。日本でもっとも多く漁獲されるのが、そのマハゼで、東京湾、松島湾、伊勢湾、浜名湖などが主な産地です。
マハゼはハゼ類のなかでは大きいほうで、成魚では体長30センチ前後になります。また、漁業だけではなく、趣味としての釣りの対象としても人気があります。
ハゼ類は雑食性で、ゴカイ類や小形の二枚貝、海藻などを餌にします。非常に貪食で、動いている小動物に飛びかかるといいます。
産卵時期は地域によって異なりますが、だいたい1月から5月頃、砂や泥でできた海底にトンネル状の巣をつくり、その壁面に産卵します。卵を守るのは雄の役目です。
近年では、干拓や埋め立てのほか、海洋汚染などによって、生息環境が悪化しています。
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