落花生の生育には、暖かい気候と乾燥気味の土地が適しているとされ、日本では、千葉、茨城、栃木、宮崎などの各県が主要な産地となっています。寒いところは苦手のようで、青森県が栽培の北限といわれています。
世界では、中国、インド、アメリカなどを筆頭に、ヨーロッパや南アフリカなどでも盛んに栽培されていますが、世界中の生産量の70パーセントはアジアで生産されているそうです。ちなみに落花生は、大豆に次いで生産量の多い豆類です。
落花生はほかの豆類と異なり、珍しい生育形態をしています。夏のはじめに播かれた種から幹ができると、そこから蔓(つる)状の枝が地面を這うように伸び、夏の終わり頃黄色い花を咲かせます。そして、その花が終わると、おしべの一部が伸びて地中にもぐります。そんな性質から、莢(さや)も実も土の中で育つというわけです。漢字で「落ちる、花、生きる」と書く落花生の名は、この珍しい生育形態に由来しているのです。
ところで、南京豆という別名が中国の地名に由来することは簡単に推測できますが、もう一つの別名、英語のピーナッツにはどんな意味があるのでしょうか。peanuts(ピーナッツ)のpeaは豌豆豆(えんどうまめ)、nutsは木の実の複数形です。そのまま日本語に直訳したのでは意味が通じませんが、こんなところにも、落花生の個性が出ているような気がします。
落花生の原産地は南アメリカ。日本へは、江戸時代初期に中国から伝わりました。ところがどうしたことか、当時は関心をもたれることがありませんでした。
そして、明治初年に再び導入されたものの、このときも注目されませんでした。作物として普及するのは、40年ほどもたった明治の終わり頃からのことです。どうやら落花生は、経歴も個性的なようです。
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